健康促進医療証明システム

健康促進医療照明システムとは時間により光環境を可変することで、ヒトが本来持っている
自然な生物リズムを取り戻し、生活の質向上をはかることをねらいとした照明システムです。

生物リズム

  • ●ヒトには、睡眠と覚醒のリズム、体温のリズムなど、約24時間周期の生物リズム(サーカディアン・リズム*1)があります(下図参照)。
  • ●生物リズムは、朝、スムーズに目覚め、夜、ぐっすり眠るなど、生活の質(QOL*2)向上のベースです。
  • ●実際には生物リズムにメリハリがなくなったり(高齢者など)、リズムのタイミングが乱れる(宵っ張りの朝寝坊など)場合があり、健康管理の上で、近年問題視されています。
*1 サーカディアン・リズム:Circadian Rhythm. Circa=約、dian=1日に語源をもつリズム。概日リズムとも呼びます。 *2 QOL:Quality Of Life。医療・福祉の分野では、生活の質をQOLとも呼びます。

人間が浴びる光
──室内は、生物リズムにとり、日中暗く、夜明るすぎる?──

  • ●自然の光環境は、日中では、例えば、快晴時、約100,000lx(水平面照度)以上あり、また雲天時でも、約15,000lx(水平面照度)あります。
  • ●自然の光環境は、夜、例えば、三日月の夜では、照度は約0.01lx(水平面照度)以下であり、日中に比べて、光が激減します。

現代の室内光環境

  • ●現代の室内光環境は、読み書きなどのため、一日中、人工光(例、机上面照度500lx、白色光)により、一定不変に照明されている環境です。
  • ●室内の奥では、「自然の時計=太陽光」の影響を受けにくい光環境となりがちです。
  • ●夜では、日中の光色=白色光でコウコウと輝いている光景が多く見受けられます。なお、夜に浴びる500lx程度の白色光でも、生物リズムを乱す場合があります。

つまり、現代の室内光環境は、メリハリがある生物リズムを維持するにあたり、日中は暗く(=光刺激:少)、夜、明るすぎる(=光刺激:過多)など、不自然な光環境なのではないでしょうか? また、病院や高齢者福祉施設では、他の建物(例:小学校校舎)に比べて、屋外にでて太陽光を浴びる機会が、少なくなりがちです。

自然の光環境は、光の時間変化・リズムに富んだ環境であり、メリハリがある生物リズムを維持するにあたり、好ましい環境と言えます。ベース照明タイムスケジュール

生物リズムと光

  • ●生物リズムは、生物がもっている時計(生物時計。本来のリズム:約25時間)の活動に支えられています。
  • ●この時計を、地球のリズム(24時間リズム)に同調させるには、朝、高照度光(太陽光など)を浴びる事、人と話す事、バランスのよい食事をとる事、適度な運動をする事などが必要です。そうすることにより、生物リズムは、メリハリのある24時間リズムとなります。
  • ●これらの項目の中で、最も強力なものは、高照度光(顔面照度2,500lx以上、受光時間2時間以上の、グレアが少ない光)です。

同調させるもの(同調因子)

高照度光(特に朝)、人的接触・社会的接触、身体運動(リズム運動)、食事

生物が持つ時計(生物時計)

メリハリ!イキイキ生活!

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